経済学を学んで、ビットコイン投資を考えた

 Webサイト構築をする目的の一つに、「売れるホームページをつくりたい」と、望む方は多いと考えます。そのための支援依頼をされることも、当然多くなります。
支援時に、考えることには、SEOなどの技術的なこともあります。他にSTP,4Pや3Cなど基本的なマーケティング視点から考えることも重要です。そのマーケティング施策の打ち手を考える際には、人間の心理や経済の影響を考えていくことも欠かせません。

 そこで、わかっているようで、理解しがたい、経済学をもう一度学ぶ、または、子供であっても、経済学を基礎から学べる本として評判の高かった書籍を読みたかったのです。残念ながら、時間をとれず、時間のあるときには気力をもてず、読むことの叶わなかった書籍をやっと読むことが出来ましたので紹介します。書評には面白すぎて、「一気に読めた」などの言葉が踊ってす。確かに経済学をしっかり学んで、よく理解している人には、初学者に薦める書籍の筆頭に上がると言えそうです。

 しかしながら、中小企業診断士1次試験受験のため、初めて経済学を学んだような中途半端な知識の投稿者は、途中、途中で、考え込む場面も多くありました。とは言え、専門用語を使わずに、とても深いことを教えてくれているのです。確かに面白くて半日程度で、一気に読めました。ギリシャの財務大臣を務め、その際にEUと丁々発止の交渉をしていたヤニス・バルファキスさんが十代半ばの娘さんへ向け書いた、との言葉通り、面白くてわかりやすいという前評判は確かだな、との感想を得られました。本当にお薦めの書籍です。

 この書籍から得られたことは、数多くありました。例えば、格差は何故存在するのか、政治と宗教が一体化していたのは何故か、事業家達はどのように発生したのか、などなど、大変興味深く、新鮮な考えを得られました。筆者にとって、影響をすぐにあたえそうなことの一つは、bitcoin(ビットコイン)投資に代表される、電子通貨や仮想通貨等をどのように考えることが良いのかとの、気づきでした。

 bitcoin(ビットコイン)等の電子通貨・仮想通貨は、その成り立ち上、何処にも管理されておらず、制約のない自由な通貨です。このことが素晴らしいと考えて、応援するつもりで投資することもあります。しかしながらbitcoin(ビットコイン)は、価値の上下動が激しく、元ブルのようであり、一般的な通貨としては、使いにくいなと考えてもいました。
 この書籍で再認識できたことは、bitcoin(ビットコイン)の原理的な危うさでした。例えば
発行数上限があることです。
 発行数上限に達したとき、何が起こりえるかと考えると、当然bitcoin(ビットコイン)ひと単位当たりで考えると、購入できる物がふえる、言い換えると物の価値が相対的に下がることになるでしょう。これは、需要と共有の関係から、当然おきると想定できることです。依ってbitcoin(ビットコイン)を主体とする経済では、必ずデフレを発生させることになります。
 その混乱をおさえるために、一般的通貨であれば、発行数を多くして、通貨の価値を下げることでデフレに対応することになります。しかしながら残念なことに、その混乱をおさえる手段をbitcoin(ビットコイン)は、持ち合わせていないのです。さらに他の手段で対応することも、政府などの強権を発揮できる責任主体も存在しないことから、難しいでしょう。これは、誰もbitcoin(ビットコイン)をコントロールし得ないという、本来の最大の特色であり、ある意味熱狂的に支持された理由からも、明らかです。最大の利点は、最大の欠点でもあったのです。

 投資すべき資産として、その混乱時、資産価値は際限なく上がっていくのだ、との視点をとるのか、それとも、使い勝手を悪くすることで、見向きもされないシステムとなる、との考えをとるのか、どちらにせよ、なかなかにスリリングな状況を想像してしまいます。

 自分は軽い気持ちで挑戦して、一度痛い目を見たbitcoin(ビットコイン)投資に復帰するか、迷いを持つことは、もうなさそうです。
 この情報がお役に立てれば、幸いです。

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