COVID-19(2日で判明コロナ検査NAT)
題名に驚く方もおられるでしょう。「コロナに感染したかも」と言うことでは、ありません。ご心配なく。
8月25日に航空会社のscoot様から、メールが届きました。
それによると、どうやら私は、8月30日にscoot航空の、Singapore発Guangzhou行き – TR 100 便に搭乗する予定になっています。つまりシンガポールから中国の広州市に行くことになっています。
さらに文面を追っていくと、現状、中華民国政府は、シンガポールから航空便で到着する搭乗者に、COVID-19に感染していないことを証明することを要求しています。具体的な内容をGoogle翻訳すると、「2020年8月28日0000時間から、中華人民共和国は、シンガポールから出発する中国のすべての乗客に、搭乗前5日以内にCOVID-19の核酸検査(NAT)を行うことを義務付けています。」となっています。
ありがたいことに、そのための検査を受けさせてくれるようです。同じくGoogle翻訳すると、「このフライトの乗客のNATは、明日、2020年8月26日0900時から10時30分まで、旧シュクン中学校(450 Jurong East Street 21、シンガポール609604)にある地域スクリーニングセンター(RSC)で行う必要があります。 RSCでの過密を防ぐために、タイミングを厳守してください。」となっています。日本では、なかなか受けられない、コロナ検査を受けられるようです。2日後には結果も判明します。費用もsgd186(8月26日レートで14,486.61円)とリーズナブルです。
大変ありがたいことです。早速準備をして、………………
そこで、はたと気づいたことがあります。8月25日現在、日本にいる私が、明日の9:00にシンガポールの見も知らぬ中学校に、どうやって行けば良いのでしょう。………………
悩みます。
もちろん、このメールは、間違いです。念のため、予約内容を確認するためにscootのサイトに行って、予約番号とメールアドレスで確認をします。するとこのような予約は、無いとのお返事です。
予約番号に見覚えがあります。調査をしてみると、以前予約していた番号と同じです。
恐らく、予約番号を再利用する際に、何らかのトラブルで、データーベースのキーとデータの不整合を起こしているのでしょう。どのようなデータベース設計をしているのか。どのように予約システムを運用しているのか。などなど、一応プロの端くれとして興味は尽きないところです。
ここまでが、昨日考えてことと、調査してみたことです。朝起きてみてここまで記述したところ、新たな展開のようです。8月25日23:00過ぎに、新たにメールが届いており、確認してみました。
新メールによると、(残念ながら)幸いなことにシステムトラブルではないようです。
文面によると、人為的ミスとのことです。リスト作成の際に、過去(または将来)の予約番号と今回の予約番号とメールアドレスを併せる処理を間違えたようです。コロナ禍で、どんどん状況が変わり、さらに国によって、対応すべきことが異なるときに、強固なシステムを作成することは、難しく、適切な解決手段でもありません。このような事態では、人手によって、対応することが最善策となります。人海戦術で対応することに異議はありません。
恐らく、scoot航空は、今回の緊急事態対応に、表計算ソフトなどを使用し、データーベースからここデーターをコピペして、対象者リスト作成をしているのでしょう。予約番号を短い期間で使い回すシステムであるため、このような人間による間違いが混入しやすいシステムとなっているのです。
LCC故、ITシステムで全てを賄う設計となっているのでしょう。コスト優先で、運用できるように設計しているはずです。
このことは、コスト優先で、しかも強固なシステムを目指す設計方針で開発したものと考えます。このようなシステム設計思想は、コスト削減に有効でも、例外処理や緊急事態に対処しがたい、冗長性に欠けるシステム設計となることを想定できます。
Web開発を始めとする、ITシステム設計では、コスト削減と冗長性は、相反することが殆どです。Webプロデューサーとして、WEBプロデュースやシステム開発取りまとめを依頼されるプロとして、自戒を込めて身を引き締めさせられる出来事です。
scoot航空には、同情しつつ、反面教師として教訓を再確認させていただけ、感謝いたします。